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STマイクロエレクトロニクス MEMSマイクロフォンで将来の音声対応スマート・ホームの基礎を構築

エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、MEMSマイクロフォンおよびオーディオ処理に関する世界トップクラスの専門技術により、ヨーロッパの研究プロジェクトであるDIRHA(Distant SpeechInteraction for Robust Home Applications)において重要な役割を果たそうとしています。本プロジェクト(期間3年)は、将来のスマート・ホームにおいて、人と機械が音声によって自然なコミュニケーションを行うためのソリューション研究とプロトタイプ作成を目的としています。

DIRHAは、様々なノイズや話す人が複数存在する家庭環境での遠隔音声対話の課題に取り組んでおり、目標は、いたる所で常に音が聞き取られる音声空間を作りだすことです。その空間の中では、ユーザが自らの存在を認識させ、かつ発言内容を把握させるため、マイクに向かって話す必要はありません。住居内のあらゆる場所で、システムが音響的に接触します。

STのMEMSマイクロフォンの物理的・音響的パラメータは、遠隔音声対話システムが必要とする難易度の高い条件を完全にサポートしています。小型サイズであるため、自動化された住居の壁、机あるいは音声対応型生活家電にマイクロフォン・アレイ全体を容易に組み込むことができます。また、その優れた音響特性を高度なシグナル・プロセッシング技術と組み合わせることにより、多くの人が存在し音楽が流れている部屋の中でも、数メートル離れた特定の人を識別し、発言内容を把握することが可能になります。

遠隔音声対話機能が、人間と機械の対話方法を劇的に変化させ、高齢者や身体障害者の生活を大きく革新する可能性があります。また、遠隔音声対話システムは、住居だけでなく、ロボット、遠隔会議システム(テレプレゼンス)、監視、産業オートメーション等での利用も考えられています。

DIRHAは多数の作業パッケージから構成されており、全期間は36ヶ月、プロジェクト総費用は480万ユーロです。主な研究分野は、多チャネル音声処理、遠隔音声認識・理解、スピーカ認識・照合、および4ヶ国語(ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、ポルトガル語)の音声対話等です。最終プロトタイプは試験用の住宅に設置され、実際に住むユーザによって評価されます。

DIRHAの参加団体は、Fondazione Bruno Kessler(プロジェクト・コーディネータ、イタリア)、Athena Research and Innovation Center in
Information Communication & Knowledge Technologies(イタリア)、DomoticArea(イタリア)、INESC ID – Instituto de Engenharia de Sistemas
e Computatores, Investigacae e Desenvolvimento em Lisboa(ポルトガル)、NewAmuser(イタリア)、ST(イタリア)、およびTechnische UniversitaetGraz(オーストリア)です。

詳細は、以下のURLでご覧いただけます。
http://dirha.fbk.eu

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216

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