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少子化、保育園ニーズに直面する地方私立幼稚園の成功例 「秩父幼稚園」、家族支援型で園児数5年で1.6倍 0~2歳親子の子育て支援や学童保育。地域に向けた独自の総合教育施策を公開 公開日時: 6月13日(月)・27日(月) 場所:埼玉県秩父市「秩父幼稚園」

株式会社船井総合研究所

 経営コンサルティングの船井総合研究所(高嶋 栄 社長、大阪市中央区)は、現在全国に約120カ所の幼稚園とコンサルティング契約をしています。尐子化問題がより深刻化する地方の私立幼稚園を中心に、現在幼稚園の抱える課題や、幼稚園が独自の取り組みからその課題を解決し、今後の幼児教育のあらたな方向性を指し示す事例として、埼玉県秩父市にある秩父幼稚園の取り組みをご紹介します。

◎ 幼稚園の構造から改革。0~2歳の家族と関わる総合教育施設へ

 埼玉県秩父市は、多くの地方が抱える尐子高齢化の影響により、幼児の減尐が進んでいる地方エリアです。近年の不況の影響から、地方においても職を持つ・希望する母親が増えていることで保育園の需要が増加し、地方における幼稚園は深刻な経営課題を抱えています。

 秩父連山の麓にある「秩父幼稚園」は、入園者の落ち込みから廃園のうわさもあった5年前から、幼稚園の構造自体を変革する独自の取り組みを進めてきました。秩父市の0~5歳の人口が年間約100人ずつ減尐している環境下で、当時の年間94人から、現在の165人へと約1.65倍に入園者数を増やしています。

 秩父幼稚園の取り組みは、これまでの3~5歳を対象に教育を提供する幼稚園の構造を、入園前の0~2歳の家族へ対象を広げ子育てサポートを提供し、0~2歳の親子なら誰でも集える「子育て広場」を開設しました。

 NPO法人ファミリーシステム代表 吉田恭子先生の指導のもと、母親が即実践できる子育てノウハウを学べる機会を提供し、子どもを自由に遊ばせながら子育て相談や母親同士のコミュニケーションの場として幼稚園の教育資源を地域へ公開しています。

<近日の秩父幼稚園「子育て広場」実施スケジュール>

※ご取材希望の際はご相談ください
■6月13日(月) 時間:10時~12時 NPO法人ファミリーシステム代表 吉田恭子氏
 講演テーマ「好きも嫌いも夜更かしも、これで解決!」
 子どもの生活習慣を整える実践的なトレーニング、ノウハウを提供します。
■6月27日(月) 時間11時~12時 秩父幼稚園 柴原 眞紀 園長
 子育て相談を中心に母親同士のコミュニケーションの場を提供します。
 ※子育て広場は毎週月、水、金曜日に、講演を設けず随時開催されています。

 現在秩父幼稚園の「子育て広場」の参加者は、1日約20組、年間約3000組と人気を集めています。持ち上がりで幼稚園へ入園するケースや、園の教育を理解した上で保護者が安心して子どもを預けることができ、子どもも事前に幼稚園を体験していることから入園後、スムーズに園に馴染むことができます。

 「家族と深く繋がり、子育てが終わる(1~18歳くらい)まで、家族単位でサポートしていきたい」(秩父幼稚園 柴原眞紀園長)と、卒園者を対象にした学童保育も併設し、また2010年には、埼玉県認定によるこども園として保育機能を拡充しました。幼稚園と保育園が一体化し、その家族とも密接にかかわり続ける地域の総合教育施設として、制度による垣根のない教育を行っています。

 他にも、ヨコミネ式(*1)を導入するなど、それぞれの子どものステージに合わせながら読み・書き、算数、音楽、体育など子どもの本来持っている力を最大限に引き延ばすカリキュラムを導入しました。毎日短時間ずつ継続することで、6歳までに500冊以上の本を読み、作文を書き、体育では逆立ちや側転、跳び箱8段を飛べるなど、独自の教育カリキュラムを積極的に打ち出しています。

 先生達への研修制度を多く取り入れるなど、先生側の組織変革までを徹底的に実施し、定員割れが相次ぐ秩父の幼稚園の中でも差別化を図っています。

 *1 ヨコミネ式とは、幼児教育の第一人者横峯吉文氏の提唱する幼稚園・保育園の学習プログラムなどの総称です

崖っぷち幼稚園を立て直した、主婦出身の園長
―秩父幼稚園 園長 柴原 眞紀さん―

 埼玉県秩父市出身。中学校の社会科教諭を2年経験後、現在の理事長兼住職(柴原 幸保さん)と結婚。7年間主婦を経験。

 2004年、当時園長を勤めていた75歳だった義母から秩父幼稚園を引き継ぎ園長に就任。深刻な経営危機に陥っていた幼稚園を前に、何をしたら良いかわからず、まったく経験のないところからのスタートだった。

 当時2人の小学生の娘を持ち、自分の子どもにご飯を作るために家へ帰る以外、毎日一日中幼稚園で過ごし、全ての行事の見直しから抜本的な改革に取り組んだ。「自信なんて根拠も何もない。でも絶対大丈夫」と、みんなにいつも言い聞かせた。

 とにかく職員を褒め、全く新しい職場環境、雰囲気を作るところからはじめた。「人は皆すばらしいと、子どもに教えるのと同じく、職員同士が実感できる園をつくりたかった。」と語る。

 「職員が素晴らしかった。まったくの素人の私を、どんなことがあっても絶対に責めなかった。」と職員への想いを語る。職員達の本気で子ども達のためなら命を惜しまない程の真剣な姿を見ているうちに、「自分がこの園や子ども達を、職員を絶対に守ろう。それは自分にしかできない。」と心を決め、無我夢中でやってきた。

 多くの出会いがヒントをくれた。その中でも「子育て広場」の普及を続けているNPO法人ファミリーシステム代表吉田 恭子先生や、ヨコミネ式の創案者である横峯 吉文さんとの出会いが突破口となった。

 吉田 恭子先生の協力により0~2歳の親子に向けた母親の教育、子育て相談ができる「子育て広場」をスタートし、ヨコミネ式の導入のため鹿児島へ何度も足を運び、教育方針や園の大幅な構造改革を行った。まったく新しい試みに効果はすぐには現れず、焦りや不安を
抱えながら、子ども達の笑顔と職員の姿にいつも励まされた。そして、園長に就任して5年目を向かえた2009年、毎年の入園者の数が次第に増え、当初約94人だった入園者から現在約165人と1.65倍に増加した。「子どもたちが本当の能力を発揮し、イキイキと成長していく総合教育を実践していくにはこれからが本番」と語る。

 「認めて、ほめて、愛して、育てる」が秩父幼稚園のモットー。「誰でも素晴らしいものをもっている。『ティッシュ一枚』の成長を毎日続けることで、子どもは自信を持ち成長していく」と、発達障害の可能性がある場合もなるべく受け入れ、同じ教育をするなど子ども達の本来の力を強く信じている。

 趣味は建築など人の作った美しい空間を楽しむこと。幼稚園施設の増築時に勉強し、製図までかけるようになってしまうほど。作詞家としての顔ももち、「きみに届けよう」の作詞が合唱曲としてヒットするなど多彩な感性を教育分野で発揮している。

◎ 幼稚園経営を取り巻く課題

 現在、日本全国の幼稚園の数は、90年代から年々減尐し、この10年間で統廃合を含め1000園以上が姿を消しています。(文部科学省 学校基本調査より)尐子化や、長引く不況による共働き世帯の増加から保育園の需要が高まっていることが原因です。保育園の待機児童問題の解決のため、政府の推進する保育園と幼稚園の一体化・一元化を実現するこども園へ移行する取り組みについても、制度上の違いから幼稚園側の負担は大きく難航しているのが現状です。尐子化が深刻化する地方幼稚園を中心に、今もなお定員割れや、休廃園が相次いでいます。

 「家族園」プロジェクト-幼稚園の担う、地域施設としての役割

 船井総合研究所では、「幼稚園を通して、現代の家族の悩みを解決するサポートを」との思いから、2007年から家族園構想を進めてきました。園側が保護者の悩みを正確に理解し寄添うことで、健康な家族を育み、子供達の幸せな未来を育む幼児教育が適切に実践される、「家族支援」の機能を有した新たな幼稚園像の実現を目指します。

 現在、満3歳からしか通えない幼稚園に対し、0歳(可能な所はマタニティ)から親子で通える仕組みとして「子育て広場」を実施し、幼稚園を子育て世代の家族を支える新しい地域施設とするプロジェクトです。(現在の政策であるこども園として、保育園の機能を付加できるかどうかは、地域によって異なります。)

 現在は、当社の契約幼稚園を中心に家族園構想を全国に広め、「子育て広場」の実施など、それぞれの幼稚園が独自に運営していくためのサポートを行っています。6月より本格的に事業を展開し、2011年には全国で10園をモデル園として、家族園機能を拡充した幼稚園が誕生します。

<実施概要>

◆ 名称: 「秩父幼稚園」報道向け公開
◆ 日時: 6月13日(月)10~12時(報道受付:9:30~)
      6月27日(月) 11~12時(報道受付:10:30~)
◆ 場所: 学校法人・弘道学園 秩父幼稚園
  住所:埼玉県秩父市東町26-7
  アクセス:西武秩父線「西武秩父」駅から徒歩5分
        秩父鉄道「お花畑」駅から徒歩3分
  駐車場 有り
◆ 内容: ①「秩父幼稚園」の独自施策・事例の説明
      ②13日:NPO法人ファミリーシステム代表 吉田恭子先生による「子育て広場」実演
        27日:柴原眞紀園長による「子育て広場」実演
        ※両日とも、柴原眞紀園長へのインタビューご希望の際はご相談ください
◆ 主催: 株式会社船井総合研究所 協力: 学校法人・弘道学園 秩父幼稚園

<秩父幼稚園 概要>

◆社 名:学校法人・弘道学園 秩父幼稚園
◆創 立:1925年4月1日
◆所在地 :〒368-0042 埼玉県秩父市東町26-7
◆園児:166名 (2011年4月末時点) ◆職員:32名
◆概要:大正14年、柴原弘道(弘道和尚)氏により埼玉県私立幼稚園として7番目、仏教幼稚園第1号として創立。幼稚園、保育園、学童保育を運営し「認めて、ほめて、愛して、育てる」ことを基準に、子どもたちの素晴らしい力を信じて、「こころ」と「からだ」と「ちえ」の発達を促している。ヨコミネ式教育法を実践し、船井総合研究所「家族園」プロジェクトのモデル園でもある。
◆ホームページ:http://www.kodomo1ban.net/index.html

<船井総合研究所 会社概要>

◆社 名:株式会社船井総合研究所(Funai Consulting Company, Limited)
      東証一部(証券コード:9757)、大証一部(証券コード: 9757)
◆創 立:1970年3月6日
◆事業内容:経営コンサルティング業
◆資本金 :3,125百万円(2009年12月末時点)
◆所在地 :大阪本社:〒541-0041 大阪市中央区北浜4-4-10
       東京本社:〒100-0005東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
◆従業員数:567名 (2009年12月末時点)

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