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STマイクロエレクトロニクス 32bitマイコンSTM32F4の高性能組込み開発エコシステムを強化 ~STM32F4の新シリーズの量産本格化と広範な開発エコシステムの提供により、多彩なユーザ・インタフェース、コネクティビティおよびセンサ・アプリケーションの実現に貢献~

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、2013年初旬に新たに
サンプル出荷を開始した32bitマイクロコントローラ(以下マイコン)である
STM32F4の新シリーズの量産開始に合わせ、最新ツールと組込みソフトウェアで
構成される包括的なSTM32F4開発エコシステムを発表しました。

STが包括的に提供する開発エコシステムは、新しいSTM32 Discovery Kit、各種
機能を搭載したSTM32F4x9評価ボード、さらにはSTM32-JAVAおよびSegger社の
emWinソリューションをベースとするSTM32F4x7 / 4×9のLCD-TFTコントローラ、
およびSTM32F4x7 / 4×9マイクロコントローラの専用のChrom-ART Accelerator(TM)
アクセラレータを活用したSTemWinフリー・グラフィック・スタックといった
ソフトウェア・ソリューションを含みます。STは、コーデックと音声処理アルゴ
リズムを含む先進的なオーディオIPも提供しています。パートナー各社による
拡張ソリューションには、地磁気センサ / ゲームコントローラ・キットである
IAR Experiment!の他、Raisonance EvoPrimerなどのエコシステムがあります。
標準開発環境は、Atollic社、IAR社、Keil/ARM社、Raisonance社およびTasking社に
よってサポートされています。全てのボードが、2013年10月末までに販売代理店、
もしくはSTのe-Storeより提供される予定です。

まもなく量産が開始される高性能32bitマイコンのSTM32F429 / 439シリーズは、
業界最高性能のARM(R) Cortex(TM)-M4コア(180MHz)を搭載し、内蔵Flash
メモリからのゼロ・ウェイト実行が可能なSTの適応型リアルタイム・アクセラ
レータ(ARTアクセラレータ)により、業界で一般的に使用されている性能指標
で225 DMIPS(Dhrystone MIPS)および608 CoreMark(EEMBC Coremarkベンチ
マーク)を達成しています。これらの製品は、現場での安全なシステム・アップ
グレードを可能にするデュアルバンクFlashメモリ(最大容量: 2MB)、
グラフィック処理に競争力を持たせるST独自のChrom-ART Accelerator(TM)、
およびTFT-LCDコントローラを内蔵しています。

STM32F427 / 437シリーズもまもなく量産が開始され、180MHzコア、デュアル
バンクFlashメモリなど、TFT-LCDコントローラを除くSTM32F429 / 439の機能が
搭載されています。

また、2013年4月に発表されたSTM32F401も量産が開始されます。同製品は、
高性能(105 DMIPS、285 CoreMark、ART Accelerator(TM)による内蔵Flash
メモリからのゼロ・ウェイト実行)、低消費電力、高度な機能統合といった特徴
を小型パッケージ(3 x 3mm)で実現しています。

開発サポートの詳細
現在提供中の開発エコシステムには、STM32F429 / 439向けのSTM32F429I-DISCO
Discovery Kit、およびSTM32F401向けのSTM32F401C-DISCO Discovery Kitが含ま
れます。

STM32F429 / 439を採用するシステム開発では、4.3インチ・ディスプレイを搭載
したSTM32F429向けの評価ボードSTM32F429I-EVAL1、または5.7インチ・ディス
プレイを搭載したSTM32F439向けのSTM32F439I-EVAL2を使用することができます。

またSTは、MP3、WMA、AACおよび音声コーデックなどのSTM32F4向けに最適化され
たコーデックから、STM32F429 /439の高い性能を活かした音声処理アルゴリズム
に至る機能まで、完全なオーディオIPパッケージを提供しています。その中には、
スマート・ボリューム・コントロール、ラウドネス・フィルタ、バス・ミックス、
その他制御機能、ステレオ拡大およびサンプルレート・コンバータやクロックドリフト
補償などの同期ユーティリティがあります。

サードパーティ製のSTM32F4専用ツールの中で、STM32F429のスタンドアロン型
ドーター・ボードが、Raisonance EvoPrimerエコシステムに追加される予定です。
対象マイコンの評価に必要なデバッグ / プログラミング・インタフェースなどの機能や、
ほぼ全てのハードウェアを提供する本ボードは、Raisonance EvoPrimerとともに
使用することができます。

IAR社の新しい低価格キットであるExperiment!もSTから入手可能になる予定です。
このキットには、磁場の特定が可能で、検出情報を1.53 x 1.38インチLCDに表示
する地磁気センサ・キットと、1.8 x 1.6インチLCDとサンプル・ゲームを搭載し
たゲーム・コントローラ・キットが含まれています。新しいIAR Starter Kitは、
各種キットを包括的に提供する予定です。

STがSegger社と共同で開発した専用フリー・グラフィック・スタックである
STemWinは、Segger社の実績ある組込みグラフィカル・スタックemWinをベースと
しています。STemWinは、LCD-TFTコントローラおよびChrom-ARTアクセラレータ
を活用し、高性能GUI開発をサポートするPC設計ツールを搭載しています。
さらに詳しい情報は、 http://www.st.com/stemwin をご覧ください。

さらにJava開発者用として、パートナーのIS2T社が当初開発したST Java
ソリューション(ST型番STM32-JAVA)もまた、STM32F429 / 439 LCD-TFTコント
ローラとChrom-ARTアクセラレータの利点を十分に活用しており、これらの製品
の評価ボードやDiscovery Kitと共に使用できます。さらに詳しい情報は、
http://www.st.com/stm32-java および http://www.stm32java.com をご覧くだ
さい。

これらの新しい革新的なツールは、サードパーティ各社(Atollic社、IAR社、
Keil/ARM社、Raisonance社、Tasking社など)からの標準開発環境で現在使用
可能なSTM32F4のサポートに追加されます。

サードパーティ製評価ボードを含むこれらのツールの多くは、販売代理店を通じ
て入手可能です。全てが入手可能になるのは2013年10月末の予定です。

STM32F4の技術情報
極めて低消費電力なSTM32F4は、携帯型機器の設計簡略化とバッテリの長寿命化
に効果を発揮します。STの先進的な90nmプロセスと高度な生産・設計技法により、
アクティブ・モードやパワーセーブ・モードに関わらず、消費電流が最小化され
ます。STM32F427 / 437およびSTM32F429 / 439は、180MHzで260μA/MHz(標準値)
、STOPモードではSTM32F4の従来品の消費電流の3分の1である100μAしか消費し
ません。エントリ・レベルの高性能マイコンであるSTM32F401は、84MHzで137μ
A/MHz、STOPモードでは11μA(標準値)を達成しています。

STM32F429 / 439ならびにSTM32F427 / 437シリーズに内蔵されているデュアル
バンクFlashメモリ(1MBまたは2MB)は、RWW動作が可能で、システム設計者に
一層の柔軟性を提供し、メモリ内容の保護を強化します。各種システムは、
アプリケーションを通常通り実行している間にアップデートファイルをダウン
ロードし、後に新しいファームウエアを安全に適用することが可能です。

両シリーズともSDRAMモジュール向けの外付けメモリ・インタフェースを搭載し、
32bit幅のデータバスと最大90MHz動作を特徴としています。このため、組込み
システム設計者は、外付けSRAMを低価格かつ高性能なSDRAMに代替することがで
きます。

STM32F429 / 439およびSTM32F427 / 437シリーズに搭載されているChrom-ART
Accelerator(TM)は、TFT、シリアルまたはパラレル・ディスプレイ・インタ
フェース向けにグラフィック処理を高速化するハードウェア・ブロックを統合し
ています。これにより、Cortex-M4コアの負担を軽減すると共に、ソフトウェア
の2倍のスピードでピクセルフォーマット変換を実行することで、豊かな
グラフィック表現が可能になり、アプリケーションの性能を向上します。

さらに、I2S TDM(IC内音声時分割多重)インタフェースにより、マルチ・
チャネル音声設計を実現する最先端のデジタル音声コネクティビティを提供
します。

また、STM32F429 / 439およびSTM32F427 / 437シリーズは、内蔵Flashメモリ・
セクタへのアクセスを、実行アクセスのみに制限する先進的なメモリ保護機能を
特徴としています。そのため、ソフトウェアIPプロバイダ、シリコン・
プロバイダおよびユーザを、ファームウェアの不正コピーから保護する上で
役立ちます。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ・メモリ・セキュアMCUグループ
TEL: 03-5783-8240 FAX: 03-5783-8216

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