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エフセキュア株式会社 クラウドサービスに対するユーザの懸念は 今に始まったことではない

ここ数週間、データプライバシーの問題に注目が集まっています。しかし、PRISMの一件を耳にする以前も、ユーザはクラウドに保存するデータコンテンツの安全性とプライバシーの問題に懸念を抱いていました。

ヘルシンキ発 - フィンランド本社発表資料抄訳

最近のエフセキュアの調査により、PRISMのニュースが公になる以前も、ユーザの10人中6人は、ソーシャルネットワークやクラウドストレージサービスを利用したデータの保存について、その安全性を懸念していたことがわかりました。15カ国6,000人を対象に4月に行ったエフセキュアの「2013年デジタルライフ調査(Digital Lifestyle Survey 2013)」*では、より若年層のユーザや複数のデバイスを同時に使用しているユーザが他の回答者グループよりも強く懸念していることがわかりました。

同調査によると、人々がコンテンツをアップロードする先の上位4プロバイダは、Facebook、You Tube、Google Drive、Dropboxで、5位にはSkyDrive(マイクロソフト)とiCloud(アップル)が並んでいます。しかし、調査結果が示すのは、人々がソーシャルネットワークサービスやクラウドストレージプロバイダにデータコンテンツをアップロードする行為は、必ずしもそれらのサイトに対する信頼と比例するものではないということです。

ユーザの59%は、これらのプロバイダを通して保存するデータに他人がアクセスできるのではないかと懸念しています。60%は、プロバイダがこれらの個人データを第三者に販売しているのではないかという懸念を抱いており、62%は、自身のデジタル行動についてのデータがプロバイダによって販売されているのではないかと不安に思っています。また、63%の回答者は、ストレージプロバイダの技術面での脆弱性に不安を感じています。欧州諸国(フランスを除く)における懸念度は全体的に他地域よりも低く、たとえば、自身のデータへの不正アクセスについて懸念を抱いている人はドイツでは52%、イタリアでは61%だったのに対し、米国では69%、ブラジルでは78%に上りました。

最も強い懸念を示したのは20代で、50代のユーザはやや低めの懸念度を示しました。また、複数のデバイスを同時に使用している回答者が、一度に1つのデバイスしか使わないことが多い回答者グループよりも、より強い懸念を表しました。そして、懸念度が高かったこれらのグループは、同時にクラウドサービスをより頻繁に利用していることもわかりました。

33%のユーザが自身のデータを管理できなくなっているように感じると回答し、その数は複数のデバイスを同時に使用しているユーザが単一のデバイスのユーザを上回りました。そう感じるという回答が最も多かったのがベルギーで、51%の回答者がデータ管理に対する不安を感じていた一方で、この回答が最も少なかった英国では、その割合は20%に留まりました。

エフセキュアのコンテンツクラウド担当バイスプレジデント、ティモ・ラークソネンは次のように述べています。 「調査結果は、ユーザがコンテンツをクラウドに保存するうえで付随する問題について、一般的な認識を持ってきたことを示すものです。これはエフセキュアのような、セキュリティ分野に精通しユーザのデータ所有権を尊重する企業に対する、安全でプライベートなクラウドサービスへのニーズを改めて強調するものです」。

モバイルやブロードバンド事業者を通じて提供される、エフセキュアの個人用コンテンツクラウドソリューション「Content Anywhere」を使用すれば、ユーザは場所やデバイスに関係なく安全に写真、ビデオ、ドキュメントなどのファイルにアクセスし、これらを保存、同期、共有することができます。詳細については、www.f-secure.com/content-anywhereをご覧ください。

* エフセキュアの「2013年デジタルライフスタイル調査」では、15カ国(ドイツ、イタリア、フランス、英国、オランダ、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、ポーランド、米国、ブラジル、チリ、コロンビア、オーストラリア、マレーシア)で20~60歳のブロードバンド加入者6000人を対象にWebインタビューを実施しました。本調査は、GfKによって行われ、2013年4月に完了しました。

 

*エフセキュアの社名、ロゴ、製品名はF-Secure Corporationの登録商標です。
*本文中に記載された会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

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