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ノバレーゼ、中国で事業拡大 台湾企業と提携、衣裳店の運営や婚礼事業のコンサルティング開始 ドレスのデザインや日本式の婚礼演出のノウハウを提供

 ウエディングプロデュース・レストラン運営の㈱ノバレーゼ(本社:東京都中央区、浅田剛治社長、東証一部、資本金:6億円)は、中国に設立した子会社「上海ノバレーゼ」が台湾のドレスメーカー「グリーンピジョングループ」と業務提携を締結、婚礼事業のコンサルティングで中国に進出します。

 台湾メーカーが出店する中国・蘇州の婚礼衣装店の運営を行うほか、当社の社員を派遣し、営業の接客マナーや運営ノウハウなど日本で培った当社サービスを現地スタッフに教育します。
 また、中国人の体形に合わせたウエディングドレス100着のデザインも手掛けます。当社デザイナーがトップスの位置をあげ、スワロフスキーなどの装飾を上に施すなどし、体形を美しくみせるドレスをデザインします。衣装の製作は台湾のメーカーが行い、華やかなデザインをより適正な価格で販売します。
 当社は、2010年8月に上海で100%出資の現地法人「上海ノバレーゼ」を設立し、ロール寿司を中心とした創作和食店「SHARI」の上海店を開業。同年9月には中国・蘇州の大型式場の運営に関するコンサルティング業務を開始しました。
 式場では披露宴の企画や装花・映像演出など日本式の婚礼商品を提供しながら、中国式の赤を基調とした舞台設営や演出をし、双方の婚礼文化を組み合わせた、新たな結婚式をトータルでサポートしています。
 今後は北京や上海、広州といった大型都市で、レストランの開業や設備投資を抑えた式場・婚礼衣装店の受託運営を先行し、自社物件の結婚式場運営の布石にする計画です。

中国の婚礼事情

 日本の婚礼様式は、貸し切り型の婚礼施設(ゲストハウス)の台頭で劇的に変化しましたが、中国では起承転結の演出はなく、参列者が自由に出入りしてレストランで食事を楽しむ結婚式が主流です。結婚式ブームが到来している一方、ハードもソフトも日本のように確立されていません。
 当社は、日本の最先端の演出やサービスを提案することで、中国でも婚礼文化の多様化や婚礼市場の拡大を見込んでいます。
 実際に中国では、新郎新婦の生い立ちや両親に感謝の気持ちを示す映像をスクリーンで流すなどの演出はなく、当社がサービスをご案内すると好評で、披露宴に導入されています。

レストランを起点に婚礼事業を中国やアジアで展開

 当社は、上海に昨年出店したロール寿司を中心とする創作和食店「SHARI」の旗艦店を、東京・銀座で2011年2月4日(金)にオープンしました。東京・銀座というブランドイメージの高さを利用して「SHARI」の中国展開の足がかりにします。
 「SHARI」はフランチャイズ化も視野に、将来的にはベトナム・香港の各都市へも出店し、海外と日本を合わせ年間数店舗の開業を目指します。
 中国をはじめアジアでのレストラン開業は、当社の本業である婚礼事業展開の布石でもあります。
 上海に「SHARI」を開業以降、中国で、ブライダルに関する事業提携や施設売却、土地の賃貸等の申し出を多数受けるようになりました。
 アジア各地での事業進出は、現地との人脈や信頼構築が重要と考え、婚礼施設に比べ開業の敷居が比較的低いレストランのオープンを先行し、各国・各地域で知名度向上をはかり、ブライダル業参入につなげる狙いです。
 今後ますます重要が高まるであろう日本式ブライダルの需要拡大期に、蓄積した現地マーケットのノウハウをもとに、婚礼会場の出店を加速させます。

アジアで和食ブーム

 レストラン業態を和食にした背景には、中国やベトナムなどアジアでの日本食の人気があります。各国の和食系レストランでは料理名がローマ字表記でメニューに記載されるなど、日本食が浸透しています。

中国人学生の採用を開始

 中国での事業拡大を視野に現地法人を上海市に設立済みで、従業員30人を現地採用しています。
 日本でも、中国人学生を中心にグローバル採用を開始しており、2011年6月の現地新卒予定者2人を東京本社で採用する予定です。
 採用後2~3年程度はまず日本での式場運営や、日本流のブライダル演出を習得させ、将来的には現地での婚礼事業拡大を担います。

上海にオープンしたレストランに関して

 当社は、ロール寿司を中心とした創作和食店「SHARI(シャリ) SHANGHAI(シャンハイ) SUSHI(スシ) BAR(バー)」を、中国・上海で昨年7月に開業しました。
 建物は、上海市が文化的保存の対象とする築約100年の歴史的建築物の旧邸宅を、租界時代の趣を残す洋風の外観をそのままに活用しています。
 内装は、「東洋と西洋の融合」をテーマに、竹や和紙を用いて東洋らしさを演出し改装しています。店内にはワインBARも新設しています。
 投資コストを考え、施設は新築ではなく当社の得意とする再生型の物件を選定、賃借し、設備投資を5000万円程度に抑えました。
 料理は、広く海外で人気のカリフォルニアロールや、マンゴーを使用したオリジナルのロール寿司を中心に、和牛や季節の野菜・魚介類を使用した日本食を“日式流のおもてなし”とともに提供しています。
 上海では昨今、歴史的建造物を改築したカフェレストランが、欧米人や中国人富裕層から人気を集めています。当社は日本食を日式サービスとともに提供する店として、他店との差別化を図っています。
 レストランの収容人数が着席で204人と広いため、最近ではウエディング会場としても好評です。敷地内にはガーデンもあり、フラワーシャワーなど、会場施設を活かした日本風の婚礼演出を提供します。
 レストランおよびウエディングと合わせて約1億3000万円の売上高を目指します。

ノバレーゼ、今後の展開と海外評価に関して

海外事業の基盤づくりと将来の経営者育成に注力
 現在、当社は将来の経営者育成にも注力しています。
 経営者候補は、店舗管理・協力会社とのコミュニケーション能力・社員からの人望・業績・仕事への取り組み姿勢を基準に社員を選出し、年に数回、社長自身による研修を実施しています。次世代経営者がより多角的な視点から経営戦略の舵が取れるように、事業の裾野を広げる海外展開の基盤づくりを進めています。
世界経済フォーラムのコミュニティー・メンバー入り
 そうした中、世界経済フォーラムの「Global Growth Companies※3」のコミュニティーへのメンバー入りの打診があり受諾しました。メンバーになることで、日本のブライダル様式をアジア各国のメンバーに提案できる機会創出につながると考えています。
海外評価の実績
 当社は、米国の経済誌フォーブスのアジア版「フォーブス・アジア」が選出する「Best Under A Billion」を2008年から2年連続で受賞、海外からも高い評価を得ています。
 「Best Under A Billion」は、アジア太平洋地域を代表する売上高10億ドル以下の上場企業25,326社の中から選考基準※4を満たし、過去3年間に亘り堅実な収益性と成長性を維持している優良企業200社を選出したものです。
 ※3:世界経済フォーラムが、未来の産業リーダーや経済・社会的変化の原動力になるポテンシャルを有する急成長企業を2007年に組織化したものです。新興国を拠点に成功を収めた起業家をメインに、先進国の急成長企業も選出しています。2010年4月21日時点で世界244社、うち日本企業16社で構成されています。各国の選出企業数は下記の表の通りです
 ※4:自己資本利益率が5年間で5%を割り込まない、成長性がある企業

関連リンク

株式会社ノバレーゼ http://www.novarese.co.jp/

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